生徒諸君!
ずいぶん長い間休んでおりました。
心配して下さった関係者の皆様、本当にすみません。
「早く更新しろ」という声が山のようにきまして、こりゃいかんなと。それで書こうと思っております。
研修開始から3週間経ちました。つまり、残り5週間。
教授によれば、半分を過ぎたら一気に時間がたつのが早くなるとのこと。
ということはまだ時間はゆっくりしているのだろうと思う。
ただ、やることはほとんど同じ。
月曜・火曜はホテルのゲストとして生徒の対応を受ける。
水曜は英語の授業のサポートをする。
土曜は自分の考えた内容で授業をする。
その繰り返しです。
楽とも言えないし苦しいとも言えない、そんな毎日。
ただ、今日思ったのです。
このままでいいのか、と。
パダンの人たちは凄く良い人ばかりで、土曜も仕事があるって言うと、Skipしちゃえよ(ずる休みしろ)って言ってくるくらい優しい人ばかりです。
ただ、
何の為に来たのか。
そう考えると、これが決してぬるま湯じゃないと分かっていても、
その現状を維持しようとしている自分がそこにいることに気付いて、
「初めての海外だろ?バカンスだと思って、楽しんじゃえよ」ってささやいてくる。
正直に言って、僕に与えられた仕事はいい加減にしようと思えば、いくらでもいい加減に出来るわけです。
その瞬間、砂漠の一節(といってもラモーンズの言葉ですけど)が頭に浮かんでくる。
「お前たちは支配されてるのか?それとも命令してんのか?お前たちは前進してんのか?それとも後進してんのか?」
そして、また次の一節が頭をよぎる(といっても坂口安吾の小説のセリフですが)
「一心不乱に、オレのイノチを打ち込んだ仕事をやりとげればそれでいいのだ」
この3週間の自分にこの問いを投げかけた時、胸を張って「前進している」「一心不乱にやりとげている」と言えるのだろうか。
僕は砂漠に雪を降らせるために、パダンに来たのだ。
西嶋は砂漠に雪を降らせるために、自分に出来ることを一心不乱にやり遂げた。
僕はどうだろう。
自分に出来ることは100%出しきっていない。
そう感じた時、休みの日(木曜と金曜)に学校に行って、授業の邪魔にならないように、放課後の時間を使って、何かしようと思えてきた。
ただ、べらべらしゃべるだけじゃなくて、きちんとした「授業」の形として。
それが砂漠に雪を降らせるための最善の策とは思わないが、今はこれが自分に出来る最善だと思う。
明日は結婚式のウエイターをやる。
ウエディングソングを披露しろと言われたので、コブクロの『永久にともに』を歌うつもりだ。
砂漠に雪を降らせることが出来るのか。