2011年7月19日火曜日

現代版ええじゃないか運動?

先日夜中に電車に乗ったら、女子高校生っぽい年代の若い女性3人が乗ってきた。
浴衣姿ということを見ると、どうやらお祭りか何かの帰りなのだろう。
どかっと優先席に座り、大声でしゃべっていた。
まぁ、よく見かける光景だ。

しかし、突然、某国民的ヒーローのMという帽子をかぶった髭のおっさんのジャンプの声マネをし始めたのだ。大声で。
モンスターに当たってGame Overになる音も出していたのだから、芸は細かい。

すると今度はクレヨン○ちゃんの友人の声マネをし始めた。
何故主人公の声マネをしないんだろうと思いつつも、その芸の細かさに驚いた。

席から立ち上がり、大声でモノマネをしていたのだから、車内は異様な空気に包まれていたはずだ。それでもいいじゃないか、と。そんなことしても、誰も怒らないし、個人が恥ずかしいと思っているだけで、なんともないじゃないか、それでいいじゃないかと。

言わば「ええじゃないか運動」である。
江戸末期には黒船や倒幕、殺人…ありとあらゆることが起きて、「ええじゃないか運動」が起きたが、今ももしかしたら、「ええじゃないか運動」が起きているのかもしれない。
地震や津波の時に、暴動が起きなかったということで外国から高い評価を得ているが、大きな視野ではなく身近な視点で、身近な所を見てみると、ほんの少しだけモラルが失われつつある状態を発見することが出来る。

江戸末期のええじゃないか運動は、その後の革命が起き、社会が大きく変わったが、今の日本はどうなのだろう。このええじゃないか運動の後に、何か大きな変革が起きるのだろうか。
かつて「大きな地震でも起きなければ、日本は変わらない」と言われたが、今は大きく変わっている、変わろうとしているのだろうか。

台風6号が日本を襲っており、今日も風が強く吹いている。
この風の向こうには、何が待っているのだろうか。